東大生の親の平均年収は約1000万円!?教育の経済効果測定【子どもをご褒美で釣ってもいい!】

経済学者は他人の成功体験や逸話ではなく、科学的根拠に基づく教育を提案する




「学力」の経済学によると、教育経済学の観点では、

  ■子どもをごほうびで釣ってもよい。
  ■「ほめ育て」をしてはいけない。
  ■ゲームをすることで、子どもが暴力的にはならない。

これらはすべて、一般的な教育評論家が言う意見とは正反対に近いのですが、経済学的には科学的根拠に基づく結論だということです。

教育評論家や子育ての専門家が言うことは ある意味個人的な経験に基づいているため「科学的根拠がない」と。

どのような教育がいいか、という問いへの回答は、教育される本人の特性や能力、環境などさまざまな要因によって左右される。

自分が病気になった時に、まず長生きしているだけの老人に長寿の秘訣を聞きに行く人はいないのに、子どもの成績に悩む親が、子どもを全員東大に入れた老婆の体験記を買う、という現象が起こるのは奇妙な事態だと思わないだろうか。


これを読んだとき、うわ~!いきなりそう来るか!と思いました。

日本は未だに偏差値偏重主義なのでタイトルに「東大」とかつけると飛ぶように売れる…ということですかね。

儲かるから、出版社も同じようなテーマやタイトルの本をどんどん出しますし。

子育て世代なら、やっぱり子育てや受験に成功した親御さんの話が聞きたい…と思います。

ですが同じことをしたからといって、うちの子が成功する保証は、残念ながら どこにもありません。
 
 
 
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東大生の親の平均年収は約1000万円




東大に子どもたちを入れた親が書いた受験本はたくさんあります。

その成功体験談を著書で語っているものの、そこには往々にして「学力に最大の影響を与える要因」が書かれていないことが多いです。

それは何か?

そう、お金(年収)です。

例えば佐藤亮子ママ宅は、お母さんは専業主婦で お父さんは弁護士とありますが、さすがに年収にまでは触れていません。

学歴ならいくらでも開示しますが、年収を開示している人はほとんどいません。

そして、教育格差≒経済格差という事実を語っているものもほとんどありません。

某所で『つべこべ言わずに (東大ママのやり方を) 真似してりゃいいのよ!』・・・という過激なレビューをみたことがありますが、切実な「お金」のことを忘れた読者が こんな妄想を抱きます。

うちの子だって 同じようにやればできる!

でもそれは幻想です。

乳幼児期から教育のため!という大義名分の下に湯水のようにお金を使うことができた富裕層のやり方を、一般サラリーマン家庭でマネできるわけはありません。

総務省の学生生活実態調査によると、東大学生の親世帯の平均年収は約1000万円。

世帯収入が950万円以上の学生の割合が5割以上を占めていたというデータがある一方で、民間給与実態調査によると、給与所得者1人当たりの平均年収は400万円強、2人以上の勤労者世帯の平均年収が600万強程度。

経済格差は想像以上に大きいのです。

子どもを全員東大に入れたなどという話は、とても一般的とは言えません。
むしろ「例外中の例外」なのです。

しかし、教育という分野においては、そういう例外的な個人の体験談ほど、注目されがちであるようにも思えます。

そもそも特定の個人の成功体験を一般化することはとても難しいことです。
ましてや「例外中の例外」である個人の逸話を一般化することはさらに難しい。

そうした逸話をやみくもに信じて同じことをしてしまっては、かえって子どもを成功から遠ざけてしまうのではないでしょうか。


う~ん、確かにその通り(-_-)

この辺は尾木ママの意見と似ています。

とてつもない成功体験とか読むと、思わず乗せられそうになりますよね、うちもあんな風になりたい!って。

そして「このやり方をすれば、うちの子も東大に入れるかも」なんて夢見て 子どもに対して高圧的になるんですよ。

それで親子関係がこじれたら、本末転倒なのに。
 
 
 
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数値化するのが、経済学者が示すエビデンス


経済学者が提示するエビデンスというのは、見えないものを数字で示すことを指しています。

そしてそれは、人によって見方や感じ方が左右されるような「主観」ではなく、あくまでも数値です。

数字を伴った客観性を持ったものを示すと同時に、その因果関係を明らかにする。

つまり、そこに行きついた結果とその原因をきちんと示しています。

例えば、文科省の学力テストの結果分析に「親の年収や学歴が低くても学力が高い子の特徴は、家庭で読書していることだ」というのがあります。

それを受けてメディアは「子どもに読書させることが重要だ」と報道する。

しかしこれも実は間違っていると「学力の経済学」では指摘します。

相関関係は2つの出来事のうちのどちらかが「原因」でどちらかが「結果」であるかを明らかにするものではないのです。
「相関関係」があるということは、必ずしも「因果関係」があることを意味しません。

つまり、読書をしているから子どもの学力が高い(因果関係)のではなく、学力の高い子どもが読書をしているのに過ぎない(相関関係)可能性があるのです。

「読書をする」ことが原因で「学力が高くなる」という結果がもたらされていることがはっきりしないのに、本を買い与えたり、読み聞かせをしたりしたら、お金や時間の無駄遣いになってしまうかもしれません。


「学力の経済学」自体は経済学の本であって育児書ではないですが、ハウツー本でないことを意識して読む分には、おもしろい本だなあと思いました。

でもエビデンス=数字がすべてだという考え方はかなりドライな気も・・・言いたいことはわかるんですけどね。

著者には子育て経験がないので、学者という立場以前に、子どもの教育に向ける視線も ある意味冷静でシビアなのかもしれません。

そしてドライではあるけれど、数字に基づく結果が いちばん真理に近いのかもしれないとも思います。