奨学金破産【クローズアップ現代】大学中退者続出危機の実態!

奨学金を返済できずに自己破産する「奨学金破産」と奨学金破産予備軍が急増


奨学金破産
奨学金返済を抱えた学生が、卒業後に自己破産するケースが1万件以上という現実があり、奨学金返済が若者を追い詰めています。

借金をしているから、社会人一年生にしてマイナスからのスタート。
奨学金返済が恐怖です。

生活費などが奨学金だけでは足りず、アルバイトに明け暮れる学生が急増し、経済的理由などから結果的に中退に追い込まれ、奨学金の返済だけが残るケースが後を絶たないということです。

しかし『退学してしまうと奨学金の返済しか残らないし、絶望しかない』

進学して学びたいけれど、親には迷惑をかけられないということで、今、2人に1人は奨学金を借りている現実があります。

頑張って大学卒業し、就職はしたものの 厳しい雇用環境の下で奨学金の返済がままならず、自己破産に追い込まれるケースが増えてきている以外に、深い闇はもうひとつ。

それは、卒業さえできずに中退に追い込まれた末に奨学金返済が残り、それでも借金返済がむずかしい「奨学金破産」予備軍が急増していること。
 

ホームレス経験もある国立大学4年生Y君のケース


Y君は1年間ホームレスを経験したことがある国立大学4年生。

奨学金の借用金額が484万円あり、アルバイトもしていますが、それでも生活が維持できない状況です。

3年生のときに一度住む家がなくなり、大学の校内や公園や、友達の家などに1年間住んでいたり、実質上は大学に通いながら、ある種のホームレス状態を経験しました。

実はY君はアルバイトに追われるあまり、卒業に必要な単位が取れていないということです。

今年、仮に卒業できなかったとしたら、中退しようかなと思っています。

Y君は6年前、大学進学に伴って、熊本から上京し、現在は月2万円で借りられる物件での一人暮らしをしています。

三人兄弟の長男で、父親の年収は300万円ほどで仕送りはなく、学費と生活費をすべて自らまかないながら がんばってきました。

真夏や真冬でも冷暖房は一切使わず、食費もぎりぎりまで切り詰めています。

一食あたり100円前後で抑えたいです。
基本的に米とかは買ってなくて、もらうことが多いです。

次にアルバイト代が入るまで、1日400円で生活していかなくてはならず、この日の財布の中身を見せてもらうと、残金は830円。

Y君の大学入学当時のお財布状況はこんな感じでした。

奨学金破産  
奨学金とアルバイトで収入は約18万円ほどで、ここから授業料や生活費をやりくり。

しかし働きすぎで留年したため、奨学金は止められてしまい、その結果、アルバイトを増やしても先立つものが足りなくなり、支出を極限まで減らす生活を余儀なくされました。

奨学金破産  
その後、新たに泊まり勤務の仕事を見つけ、授業が終わると翌朝まで、鉄道会社でのアルバイトをする日々。

【Y君のスケジュール】
6:00 起床
8:30まで、朝食と勉強
17:00まで学校と就活
18:30から翌朝まで、鉄道会社でアルバイト⇒着替えてそのまま大学へ向かう。

彼のかばんの中には、休憩中に勉強するテキストと翌日の着替えが入っている。

アルバイトを増やすことで、急場をしのがないといけない。

それをやるのは、ただでさえ授業に支障が出ていて、まずいとはわかっているんですけど、結局お金がなければ飯も食えない。
だから、他にどうしようもない。


彼にはアジアを舞台に、国際的な仕事をしたいという夢がありましたが、留年して2年になっても、卒業に必要な単位が取れていません。

4年間で必要な単位の3分の1を残していて、このままでは卒業も危ぶまれる状況で、でも、ここで中退したところで、借りた奨学金484万円の返済はそのまま残ります。

後に残るのは四百数十万の、かなり大きな額の借金だけになってしまう。

今後、きちんと安定した収入が得られるとは限らないわけですから、そうなってしまえば、奨学金を返そうにも、なかなか返せなくなってしまう。

それでは自分の人生のこれまでの意味も、中退するとわからなくなるから、正直、一寸先は闇の状態です。
 
 
 
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児童養護施設出身で都内私立大学に通い、返済総額が1000万円超えのT子さんのケース


現在、大学中退者は、年間約8万人いますが、その中でも特に目立つのは、児童養護施設出身者の3人に1人が中退していることです。

T子さんは日本文化を学びたいと大学に進学しました。

彼女は児童養護施設出身で、頼れる身よりはありません。

入学当初の彼女は、こんな計画を立てて 大学に通っていました。

奨学金 破産
そして彼女は授業の合間を縫うように、アルバイトを3つ掛け持ちしています。

【T子さんのスケジュール】

9時 起床
10~12時 事務のアルバイト

13~16時半 大学で講義か 飲食店でアルバイト
夜 
0時 帰宅
1~3時 勉強など
4時 就寝

睡眠時間を削って働き、彼女は次第に授業を欠席するようになっていきました。

バイト店側に「働く時間を減らしたい」と伝えても、聞き入れられず、そんな生活を続けていた結果、ついに彼女は体調を崩し、休学。

それでも生活のため、アルバイトをやめられない状況でした。

何がしたくて大学に来たんだろうって、思ったこともありました。

勉強がしたかったから来たはずなんですけど、バイトばっかりしているのは ほんと、何をやってるんだっていうか。

そして大学に復学するために、彼女はバイトを減らす覚悟をしました。

そのために奨学金を、借りられる上限まで増額することにしたのですが、それにより奨学金の総返済額は1000万円を超えることになってしまいました。

694万3946円+307万1千円 → 1001万5946円

退学とかがちらつくんですけど、退学してしまうと奨学金の返済しか残らないし。
絶望のイメージですかね。

奨学金を上限まで目いっぱい増やしても、アルバイトをしなければ生活ができず、そんな彼女は無事に卒業できるのか、不安が尽きないといいます。

とりあえず今は、将来のことを考えているよりも。
先の仕事とか就職とか、そういう夢を考えてるよりも、目先のことになりますが、卒業することが夢です。

大学を中退した学生たちを待ち受けるのは厳しい現実で、奨学金を借りた大学中退者で、年収が200万円以下…55パーセントという調査結果もあります。
 

大学中退後、非正規の仕事を2つ掛け持ちするR子さんのケース


4年前に大学を中退してからこのかた、正社員の仕事は見つかっていない…そんなR子さんは大学進学を目前に控えた頃、父親の会社が倒産しました。

何とか1年間は大学に通ったけれど授業料を払えなくなり、大学を中退せざるを得なくなりました。

お父さんはごめんねって感じで。続けられなくて。
でも、お父さんを別に責めてるわけでもないし、まあいいかなっていう感じでしたね。
ごめんねって言われても、まあいいよっていうのか・・・もういいよっていう感じで。

中退後、家計を支えるために、彼女は仕事を探しました。

履歴書に書かれた学歴は、高卒まで。

「大学中退」と書くと、かえって仕事が見つけにくくなると彼女は言います。

問題児なのかなって、向こう(面接担当者)では思っているのかもしれないし。
大学を卒業してないから難しいのかなっていう気持ちになります。

アルバイトという立場で年齢を重ねていくことに不安を抱えるR子さんに、将来の見通しは立っていません。

先が見えないのを考えてもどうしようもないかなっていうのがあります。
とりあえず、今が精一杯なのでがんばって。
がんばるくらいしかないんで。
 
 
 
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経済的理由から大学を中退する人は31%


奨学金破産
尾木ママ:いやー。これはひどいですね。
ほんとにこれ、日本なのかなあという気がしますよね。

毎日のように学生に接しているの立場なんですけれども。
それでも、こんなにひどいのかなあと、改めて・・・なんかいやになってきますよね。

国立大学の学生で、ホームレスに1年間もなっていて、2万円の家賃のところで 一食100円で抑えてる。
これもおかしいし。

それから、女子学生ね。3つもアルバイトをやってるわけでしょ。
児童養護施設から入ってくるというのは、進学率も低いんですけれど、相当勉強したと思うんですよ。
そういう子の将来が保障されないっていうのは・・・。

それから中退した最後のお嬢さん。将来の希望なんか全然持てないというか。
苦労していても未来が見えるんならいいんですが。

これらはどれもダメだと思います。どう考えても。

司会:小林さんは、学生の中退に関する全国調査を始められたということなんですけど、それ以降、新たにわかってきたことは?

小林雅之さん(東京大学教授・以下敬称略):文科省の調査では、経済的な理由で中退する人は、大学に対する調査では2割程度だったんですけれど、わたしたちの調査では31%でした。

それから、中退というのはひとつの原因だけではないと。
経済的に苦しいからアルバイトをしすぎだとか、そういう複合的なものですので。

それからもうひとつ。
中退した人はその後、非常に厳しいことになっている。
奨学金を借りた大学中退者で年収が200万円以下が、55パーセントを占めています。

司会:中退することが、ますます就職することを不利にしている。
その結果、年収200万円以下の仕事にしかつけなくて、奨学金破産予備軍にならざるを得ないと。

小林:奨学金を返済できないということにつながってしまうんですね。

司会:奨学金破産の背景には、学生を取り巻く厳しい環境があるんです。
大学の授業料というのは右肩上がりになっている一方で、大学生の一日当たりの生活費を見ますと、およそ3分の1まで減っているんですよ。
 
※大学授業料(年間)・・・私立約86万円、国立約53万円
※大学生の生活費(親の仕送り額-家賃の額)・・・1990年は2460円、現在は850円(1日あたり)
 
これは、親の年収そのものが減っているので、仕送りを減らさざるを得ないという状況なんです。

学生時代のアルバイトは、かつては「社会勉強だ」なんて言っていたんですが、今の学生にとっては「生きるため」のアルバイト。

尾木ママ:そうなんですよ。
生活費を稼ぐためであって、学費ではないんですよね。

僕はよくこんなお話をするんですけれども、なかなか年輩の方はわかってくれないんですよ。
ひどい人なんかは「どうせ奨学金を遊びに使っちゃっているんだろう」とおっしゃるんですけど。
今はぜんぜん違うんです。

今はレポート提出とか出席の管理とかを徹底していますから。
コンピュータでやる大学もありますし、かつてのお父さん世代とは別世界だと思っていいんです。

だから今、パソコンだとかスマホとかで休講の連絡などを学生たちは見てますから。
パソコンに入力してレポート提出したりのデータ提出なんてのもありますからね。

司会:それがないと勉強できない?

尾木ママ:そうなんです。
お金もかかるし、維持費もかかるし。
大変だと思います、そういうところも。
 
 
 
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奨学金問題の今後の課題


アルバイトのしすぎで中退してしまう学生をなくそうという模索が一部で始まっています。

大学3年生のO君は週に3日、居酒屋でバイトし、8万円の収入があります。

自分の予定、思い通りにシフトを入れさせていただいているので、生活に支障が出たりはないです。

彼がバイトしている居酒屋チェーン店では、試験期間やは就職活動中に 学生を働かせることはしていません。

それは大学中退に追い込まれるような事態が相次げば、いいバイト人材が集まらないと考えているから。

休みの要望が集中して人手が不足しても、別のチェーン店や本社から応援を呼んで対応し、学生がちゃんと大学に通っているか、就職活動がうまくいっているかまでを 細やかに気配りしています。

さらにこの居酒屋チェーンでは、月に一回、無料で就活セミナーを実施するなど、学生にとっては、至れり尽くせりの環境です。

雇用側としては、安心してアルバイトできる環境を整えることが 企業のメリットにもなっていると考えているということです。
 
居酒屋チェーン
アルバイトさんの満足度を上げるための施策をいろいろとやっていたら、お客様の満足度も上がり、僕らにとっても売り上げも上がってきたという経験があったんですよね。
それで真剣に取り組むことにしました。


司会:アルバイト先自体が、バイトと学業を何とか両立できるようにとサポートしているところもあるんですね。

尾木ママ:これはぜひ、企業の精神として、学生を使うときには学んでほしいなと思いますよね。
で、そのことが企業の繁栄にもつながるとおっしゃっていましたからね。

司会:確かに、いい循環ですよね。

尾木ママ:大学の方も、いろんな努力をしていて、うちの大学なんかもやってるんですけど(法政大学の奨学金のこと)
やっぱり成績優秀といっても「極めて」がついていたり、給付金額も20万から30万とか低いんですよね。

もっとやらなくちゃいけないんですけど、何しろ経営のこともありますから、難しいですよね。

司会:小林さんは今回の全国調査で「どういう支援があったら、中退しなかっただろうか?」という問いもされてます。
で、その結果から見えてくるものが、実はそれは経済的支援だけではなくて、むしろ相談があればうれしかったということですが。
 
【支援が得られたら中退しなかった】
■心理相談・・・31%
■授業料免除・・・21%
■給付奨学金・・・11%
■授業料の分納・延納・・・7%
■授業料の猶予・・・7%

小林:これは経済的理由が根っこにあっても、たとえばアルバイトしてみるとか、単位が取れないとか、プレッシャーを受けているんですね。
そうすると心理相談で心理的な問題も解決しないと、お金の問題だけでは解決しないということです。

司会:全体として今後、どのような仕組みが必要なのか。
すでに始まっているものも含めてまとめました。

■期間保障制度・・・一定の保証金で代位弁済
■所得に応じた返済制度
■給付型奨学金

期間保障制度というのは?

小林:これは、日本学生支援機構の奨学金にあるんですが、一定の保証金を払えば、万一返済できないときに、代位弁済といいまして、いったん肩代わりしてくれると。
月々の返済はそれで止まるわけです。
完全に借金がなくなるわけではないんですけど、一時的にそういう措置がとれます。

次に「所得に応じた返済制度」 
これはこれから始まるんですけど、所得の一定の割合を返済すればいいと。
所得がない人に対しては月額2000円ですむという、負担を少しでも減らそうという制度です。

司会:今、注目されているのが 最後にある「給付型の奨学金」ですね。

小林:はい。これは今まさしく審議されています。
日本には給付型の奨学金がないんですけど、やっと政府も本腰を入れてこれを作ろうということで、今、どの程度の規模にするのか。
まあ、国も財源がないわけですから、そのあたりが今真剣に議論されているところです。

司会:課題は何だと思いますか?

小林:いちばん大きいのは財源ですね。
それからどういう人に、どの程度の金額を与えるのか、これも大きなテーマです。

司会:そうですね。社会からの共感をどのように得るのかとか。

小林:ええ。世論のバックアップがなければ、大きなものはできないです。

司会:視聴者の皆さんからも、大変多くの声をいただいています。
「人材が資源の日本で、なぜきちんとした教育の制度を整えないのか不思議」…という声もあります。

尾木ママ:ほんと、そうなんですよね。
だからOECDなんかでもよく「教育は未来の投資なんだ。日本は経済大国なんだから、もっとけちらないでいいんじゃないか」ということがよく言われるんですよね。

大学は生涯学習センターにしかすぎないと。
だからいつでも、誰でも、どこででも学びなおせる…みたいな。

そういう大学の位置づけそのものを、ヨーロッパ型に変えていくべきだと思います。
そしてみんなが得するように。
 
 

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