内申点上げるには
「内申点を上げるためには、とりあえず手を挙げろ。万一指されたら“考え中です”と答えろ。」

子どもにそんな指導をしている塾もあったって・・・きっと今でもあるんでしょうね。

尾木:きっかけは1989年改定の学習指導要領で、「新しい学力観」と言いだしたことだったと思います。
それまでは、テストを受けて点数が高ければ、満点を取りさえすれば、相対評価で5がつくのが一般的な常識だったでしょ。
ところが、その常識が崩れたんです。

たとえば満点を取ったA子さんと80点のB子さんがいたとします。
そこで、B子さんのほうに5(の評価)がついて、A子さんに4がつくなんてことがザラに起き始めたんですよ。

何が起こったかと言うと、(授業への)関心・意欲・態度が評価項目の最上位にきて、それまで重視されていた学力の技能、得点力が最下位に位置づけられるようになったのです。

当時、文科省はそれをメディアに発表していなくて、当然、メディアもまったく報じない。
だから、現場は大慌てですよ。
塾などからは、テストの点はいいのに3しか取れないなどと、電話の問い合わせがいっぱい入ったり。

原田:教える側もショックでしょうが、それは、子どもたちの側も大変ですね。

尾木:そうなんです。
学力観が切り替わった結果、中学生、小学生の授業では、いかに先生にいい子と思われるかという“ショー”になったのです。
授業中に「ここの問題わかる人?」って聞くと、みんな「はい!はい!はい!」と、いきなり手が挙がり始めたり。

原田:それは評価をもらいたいから?

尾木:そう。
勉強自体じゃなくて、どうやったら先生からよく思われるかっていうところへ関心が向いたのです。
当時の塾の先生たちも、「お前たち、内申点を上げるには、とりあえず手を挙げろ」と。
とりあえず手を挙げて、偶然当たったら「今、考え中です」って答えれば、「おぉ、意欲がある。態度がいいね」って評価されるからって。


当時、渋谷のある中学校では、生徒会役員の立候補者が91人になって、4時間かけて演説会をやったそうです。
高校入試の際の内申にも反映されるので、子どもたちも必死なんですよ。
そうして、人の目、評価を強烈に意識する中学生が出現していったのです。



生徒会役員やクラス委員に立候補する子がたくさんいるのも そんなからくりがあるからなんですね。

PTA役員に積極的になりたがる親も同じ考えなのかなと思ったんですが、息子君の同級生の例でいうと、子どもが生徒会役員に立候補するための援護射撃的に PTA会長を引き受けてた親御さんがいましたね。
 
内申点上げるには
このツイート↓ 個人的に大うけしました。

自分的には“座布団一枚!


確かに!わからないのに元気よく「はい!はい!」って手を挙げるのは ドリフが「8時だョ!全員集合」でやってた学校コントそのものなんですよね(笑)

今どきの学校では、こういうシーンが当たり前に繰り返されてる…というほどでもないのでしょうが、ドリフのコントとイメージがかぶると笑ってしまいますねえ。

それにしても、わかってないのに「とりあえず手を挙げろ」という行為自体が バカバカしいことこの上ないと思うんですが。

そんなことをやれと指導する塾は今でもあるかわかりませんが、先生から高評価をもらえるなら、質はどうでもいいというのは違いますよね。
 

とはいっても、昨年の中学の授業参観の時にも、それらしいシーンを見たことがありました。

指されたのに、しどろもどろになって答えてる子がいたんですよ。

あれがそういう演出だったのかどうかはわかりませんが、元気よく手を挙げてるのに、指された途端に元気がしぼむのがとても不自然でした。

内申点欲しさのために、わからないのに挙手を繰り返したり どうしたら先生に好かれるかを考えることに心を砕く…それで内申点をプラスしてもらうのって、奇妙きてれつだなと感じざるを得ません。

指す立場の先生はというと、名簿に発言者や回数をつけてましたね。

昨今は学力・得点よりも関心・意欲を重視する方針になっているからそうなるのも仕方がないのかもしれませんが、子どもたちの猿芝居に辟易している先生もいると思いますよ。

それが本気なのか点数稼ぎなのかは、大人からは簡単に見分けがつきますからね。

テストの点数がいいだけでは通知表の点に結びつかないから この手の小細工や演出が必要になるイタすぎる現実。

尾木ママも「いかに先生にいい子と思われるかという“ショー”になった」と言ってましたが、まさしくその通りのことが、今どきの学校では当たり前になっているのかもしれません。

まあ、こういうのを覚えるのも 処世術のひとつではあるわけだし、指導要綱がそうなった以上、当たり前といえば当たり前の帰結ではあります。

だけど仮面をかぶって、偽りの「がんばってる」自分を演出して内申点を稼ぐのは 個人的には気持ち悪い(爆)と感じてしまいます。

ドリフの爆笑コントみたいな猿芝居を演じなければいけない今どきの子どもたちが いちばんしんどい思いをしているわけですけれども。













 
 
 
スポンサーリンク
style="display:block; text-align:center;"
data-ad-layout="in-article"
data-ad-format="fluid"
data-ad-client="ca-pub-1761296876843797"
data-ad-slot="4089533847">