醗酵赤玉土を使ったバラ用オリジナル培養土をブレンドしてみた

先日作っておいた醗酵赤玉土がいい塩梅に出来上がっていたので、培養土を作りました。

材料をすべて合わせて2か月ほど寝かせたら完成します。

醗酵赤玉土というのはご存じない方も多いと思いますので、ここで紹介しますね。

赤玉土の致命的な欠点はリン酸がきかないこと

醗酵赤玉土というのは市販の赤玉土に微生物資材を入れて寝かせ、醗酵させた培養土↓↓↓ で

ちなみにこれは赤玉土中粒で作りました。

これは約30リットルほどです。

醗酵赤玉土

赤玉土なのに黒ずんでいるのは、もみ殻燻炭の炭の色のせいで

白っぽいものは微生物の菌糸がすみずみまで張り巡らされているものです。

ところどころ微生物のコロニーができているので、土が塊になっています。

今回作った醗酵赤玉土のレシピはこちら↓ この通りに忠実に作りました。

発酵赤玉土

関東では園芸というと赤玉土をメインにした培養土を使いますし、

それがベストな選択であると思っている方も多いですが

実は赤玉土には、特に花をめでる植物に使う際にマイナスになる欠点があります。

それはリン酸が効かないこと。

リン酸は開花や結実を促す肥料成分です。

赤玉土は火山灰土なので、そもそもが肥えた土ではないうえに

リン酸を吸収できなくする物質(アルミナ)が含まれています。

たくさん花を咲かせたいのに いつも使っている赤玉土がリン酸が効かない土だなんて…。

これを知った時には、ありえないでしょ!と本当に驚きましたよ、赤玉土って培養土の基本の「き」ですもんね。

では、赤玉土をリン酸が吸着する土に変えるにはどうしたらいいかというと

赤玉土に微量元素や微生物を投入して発酵させて改良するわけです。

プレミアム土の素でつくる醗酵赤玉土

プレミアム土の素はさらさらしていて、バイオポストに見た目がよく似ています。

でもバイオポストはブドウのような甘い香りがするのに対し、プレミアム土の素の方はほぼ無臭です。

バイオポストで醗酵堆肥!馬フン堆肥・バーク堆肥・牛糞堆肥を完熟へ
これから届くバラの大苗の植え替えや鉢増しに使うための堆肥を二次醗酵させて 完熟にするための仕込み作業をしました。醗酵のための微生物資材は先日作った醗酵米ぬか3種類とバイオポストを用意し、併用してみました。

プレミアム土の素には有機リン酸が入っているのですが

これらを微生物によって発酵させて赤玉土に吸着させ

リン酸を 根が吸収しやすい形に改良してあげます。

このプレミアム土の素は、パッケージ画像に大菊が載っていることからもわかりますが 菊づくり資材です。

菊づくりをする菊愛好家の方は醗酵赤玉土づくりでプレミアム土の素を使っていると思いますが

これは菊づくりに特化したものではなく、バラ作りにも応用できる手法です。

醗酵赤玉土

実は私は菊づくりをしている方を尊敬してるんですよ。

菊づくりというのはすべての植物育てのエッセンスが詰まっていると思うんですよね。

それだけに簡単には足を踏み入れづらい 難しい領域のような気がしています。

以前に菊に興味を持ったことがあって 菊づくりの本を数冊読んでみたときにそれを感じました。

だから菊を作れる人は、あらゆる植物から野菜に至るまで作れるプロ級の人(が多いはず…と思っている)

それくらい菊づくりには 作業の過程に様々な工程や技術が含まれているんです。

私は菊づくりはしていませんし、おそらくこの先も…ないな、たぶん。

大菊は自分には難しすぎて無理だと思ってるのですが

本で学んだ菊づくりの手法を 自分が育てている植物に応用しない手はないし

それにはまずはマネできる土づくりからと思いました。

看板に偽りなし!国産スーパー・ネオ腐葉土は最高級だった

発酵赤玉土

今回の培養土のブレンドは有機質が半分くらいの配合にしました。

今回使った堆肥は、バーク堆肥と馬糞堆肥を半分ずつブレンドして 二次発酵させたものです。

腐葉土は二次発酵をかけた安全なものが手元になかったので、国産スーパー・ネオ腐葉土を購入しました。

この腐葉土は元々はタキイ種苗で扱っていたらしいです。

それが現在はタキイでは販売が終了しているのですが、

同一生産元が同一原料(クヌギ)で作っているものをパッケージをリニューアルして再販しています。

個人的には1袋(20リットル)で1000円以上する腐葉土を購入するのは初めて。

高いなー、大丈夫かなあ・・・と ちょっとドキドキしながらポチりました。

私はこれまでは ホームセンターで売られている粗悪品…安くて未熟な腐葉土しか見たことがなかったので

完熟している高品質な腐葉土を今回はじめて目の当たりにして、その差に驚きましたね。

完熟腐葉土って、こんなにこなれているんだ・・・って。

安い腐葉土は明らかに一次発酵だけ済ませた未熟な状態で売りに出されているのがよーくわかりました。

つまり、安かろう悪かろう。お値段以上…なんてない^^;

今回購入したこのスーパー・ネオ腐葉土は明らかに二次発酵までかけられていて 完熟そのものでふっかふか。

これなら安心して使える!と思ったので、培養土にそのまま投入しました。

スーパー・ネオ腐葉土はパッケージの謳い文句の「最高級」 看板に偽りなしだと感じました。

上質だからなのか、カブトムシやクワガタムシを飼育している人も この腐葉土を使っているとか…。

 

バラ用なので有機質多めのオリジナルブレンド

醗酵赤玉土

発酵赤玉土

醗酵させた赤玉土に、完熟腐葉土、完熟堆肥、もみ殻くんたん、カニガラ、ゼオライトを合わせました。

オリジナルブレンドの培養土の配合は

醗酵赤玉土    3
腐葉土      2.5
堆肥       2
もみ殻くんたん  1.5
カニガラ     0.5
ゼオライト    0.5
 
もみ殻くんたんはその名の通り「もみがら」ですから、

通気性の改善だけでなく 隙間に微生物が入り込んで増える効果が見込めます。

根は微生物の出す栄養分を吸収して育つので、燻炭を使うと植物の根張りが格段に違ってきます。

ゼオライトは保肥力を高めるだけでなく、多すぎる窒素(葉を繁らせる)を吸着する機能があるので

リン酸(花や実をつける)が効きやすくなるメリットがあります。

カニガラは 含まれるキチンが土壌中の放線菌を増やす効果に期待してブレンドしました。

放線菌は病原菌の活性を抑える効果があります。

醗酵赤玉土

私は農薬散布をしない人なので、バラの黒点病やうどんこ病などの糸状菌対策に期待して

このカニガラ↓ を使いました。

「蟹殻粉末」とありますが粉末ではなく、細かく砕いてあります。

そして原料がカニなので、ちょっと磯くさいにおいがします^^;

 

この土をクリスマスローズに使うのは危険!?

醗酵赤玉土

今回ブレンドした培養土は今すぐ使うわけではありません。

今はブレンドして しばらく寝かせておくだけ。

温かくなってから バラの鉢増しや宿根草の植え付け・植え替えなどに使います。

ゼオライトなどの無機質資材は 混ぜて寝かせることで微生物の膜でコーティングされて

植物の根とのなじみがよくなって植物が強く丈夫に育つメリットがあります。

さらに 万一、ここに投入した有機質に一部未熟なものがあったとしても

2~3か月以上寝かせることで 使う頃には自然と完熟状態になります。

この培養土は肥沃な土が大好きなシャクヤクにもよさそうな気がします。

先日、花園グリーンセンターで買ってきたシャクヤクの秋の植え替えにも使ってみようか^^

花園グリーンセンター(深谷市) ガーデナーの楽園に行ってきた!2020/01/19
埼玉県深谷市にある「花園グリーンセンター」に行ってきました。 ガーデナーにとってはパラダイスのような場所だと聞いたことがあったのですが、 楽園だといわれる意味、よ~くわかりましたよ。 品ぞろえも豊富なんですが、それよりも安さに感動してしまった^^

だけど、この土は クレマチスやクリスマスローズには向かない気がしますね。

私の住んでいる群馬県平野部は、酷暑がニュースになるほど夏の暑さが尋常ではない地域なので

クレマチスやクリローは山野草や高山植物と同等に考えて育てる必要があるためです。

夏にクリスマスローズが枯れてしまう原因はいろいろありますが

用土に腐葉土を入れていることも原因のひとつです。

「クリスマスローズ専用の土」の中には腐葉土が当たり前のように入っているものが多いですが

住んでいる地域によっては 大事なクリローに 用土でストレスをかけている場合もあります。

なので この有機質たっぷりの用土はクリスマスローズには使えないな…まあ、元々バラ用に作ったものなので。

うちではクリスマスローズには自分でブレンドした「山野草の土」を使うことにしています。

でも普通の培養土で植えられているクリローがまだいくつかあり、これまでは難なく過ごしてきましたが

年々暑くなっていく夏が心配なので 春になったらすべて山野草用土に植え替えする予定です。

植物の性質はいろいろなので いかに彼らがご機嫌でいられるようにしてあげるかを考えたら

ガーデニングは奥が深い趣味だなあと 今さらながらに思います^^;
 
 

このブログの中の人

orange

群馬県南部の小庭でオーガニックガーデンを意識しながら植物と遊んでいます。鳥も大好きで、オカメインコ、十姉妹、キンノジコ、ヒメウズラとの暮らしを楽しんでいます。