勉強のご褒美はお金でもOK!?「目の前のニンジン」作戦の仕掛け方と成功のコツ

日記

「目の前のニンジン作戦」は老若男女共通の戦略

勉強のご褒美

「目の前のニンジン」・・・今すぐにゲットできるご褒美を設定することは 「今勉強すること」の利益を享受すると同時に、子どもの満足感を得る、賢い方法だと個人的には思っています。

人はやっぱりメリットがないと動かないです。

重い腰を上げるためには、その労力をいとわないほどのメリットがないとなかなか・・・じゃないですか。

面倒・大変なことであればあるほどメリットの有無は大きく影響するもので、それは大人も子どももいっしょでしょう。

でも勉強のご褒美にお金って、果たして世間一般的に正しい方法なのでしょうか?

「テストで良い点をとったら」vs.「本を読んだら」“ご褒美をあげます”  どっちが効果的?

ハーバード大学のフライヤー教授は、ご褒美の因果関係を明らかにする実験を行っています。

参加したのは、小学2年生から中学3年生までの約3万6千人で、この実験の分析に使われているのが「教育生産関数」という枠組みです。

別名「インプット・アウトプットアプローチ」と呼ばれる手法で、インプット(授業や宿題)がアウトプット(学力など)に対して どのくらい影響しているかという点に注目するものです。

この実験における教育生産関数でいうところのアウトプットにあたるのが「テストで良い点を取ったらご褒美をあげる」

そして「本を読んだらご褒美をあげる」がインプットに当たります。

この2つ、どちらにご褒美効果が高く出るように見えるでしょうか?

あるいは、自分なら、どちらにご褒美を与えるでしょうか?
 
 
本を読むことが 必ずしも成績を上げるとは限らないですよね。

なので普通的感覚では アウトプット(テストでいい点)の方を多くの人が選ぶのではないかな?

が!

実は、学力テスト実験の結果は、インプット(本を読む)の方に軍配が上がりました。

インプットにご褒美を与えられた子どもたちの方が、明らかに学力テストの結果が良くなったというデータが出ています。

・・・というか、アウトプットグループの学力は、学力の改善がほとんど見られませんでした。

ご褒美を喜び、やる気を見せたのは どちらのグループにも同じです。

それなのに アウトプットグループの成績が足踏み状態だったのはなぜか?
 
 
 
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「目の前のニンジン作戦」を成功させるコツ

というわけで、実験からはインプット(本を読むグループ)に対してご褒美を与えることが効果的であることがはっきりしました。

意欲はほとんど同じなのに、どうしてそんな結果になったんでしょうか?

それは、アウトプット(テストでいい点を取ったらご褒美)グループには 目標を達成するための具体的な方法がわからなかったからです。

ご褒美欲しい!やる気も十分! だけど、その方法論がわからない。

アウトプットの子たちは「成績を上げるためにどうしたらいいか」という根本的なことがわからなかったから、目の前にニンジンを出されても、どうすることもできなかったわけです。

一方で、インプット(本を読む)グループの方は初めからやるべきことが明確で、それを継続的にやったから、結果として学力の向上が見られました。

2つのグループの差は、たったこれだけのことです。

経済学的に「目の前のニンジン作戦」は理にかなっていることはわかりましたが、漫然と「ご褒美をあげるね」だけでは、まったく効果がないことも同時にわかりました。

ニンジンを目の前にぶら下げる時に 心得なければならないことは、たとえばそれが「成績を上げること」であるならば、「どうすれば成績をあげられるのか」を教え導く人が必要であるということ。

だからといって 塾に通わせるとか家庭教師をつけることが必然ではなく、親が子に勉強のやり方を一から教えてあげればいいのです。

実際、家庭教師や塾の先生には、ここまでのことを望むのは無理です・・・けた違いの授業料をつぎ込まない限りは。

彼らは勉強は教えてくれますが、勉強のやり方は教えてくれません。

親が子にやり方を伝授するためには 自分の経験からそれを心得ている人は直接子供に教えてあげればいいし、よくわからない人は「勉強の仕方」を勉強することが必要になってきます。

子どもに勉強してもらいたい!成績を上げてほしい!と強く望むのであれば 親が司令塔になる必要があるのです。

やるべきことをざっくり挙げると

■目標達成のためには何をすべきかを 具体的に道筋を立てる。
■それを子どもに伝授する。
■やらせてみる。
■経過と進捗を見守る。
■上手くいってなければ、臨機応変に方向転換する。

他人任せにせず、親が司令塔になることが「目の前のニンジン作戦」を成功させるコツです。
 
 

ご褒美を与えることは「勉強する楽しさ」に影響しないのか?

ご褒美を与えることは「勉強する楽しさ」に影響しないのか?・・・という疑問を持つ方もいるかもしれません。

前出の実験の後に フライヤー教授が検証し、わかったことは ご褒美は子どもの「一生懸命勉強するのが楽しい」という気持ちを失わせない・・・ということ。

もしご褒美で意欲がそがれてしまうのなら本末転倒ですが、そういったことは統計的には観察されていません。

それなら 親が堂々と「ニンジン作戦」を使って子を誘導すればいいのです。

 
 
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「目の前のニンジン作戦」の「ニンジン」は何にする?

勉強のご褒美

そしてここで「目の前のニンジン作戦」のニンジン。

つまり「勉強のご褒美は何がいいのか問題」がにわかに浮上してきます。

お金はご褒美にふさわしいのか!?

ご褒美を考えた時、ここは最大の悩みどころなのではないでしょうか。

この本は↑ 日本でもベストセラーなんですが、アメリカでも大ヒットして、経済学ブームの火付け役になりました。

この著者であるレヴィット教授が小学生に対して行った実験では、ご褒美にお金ではなく、安物(400円くらい)のトロフィーを使っています。

この実験のケースでは小学生は400円という現金よりも ご褒美にトロフィーをもらう方が効果が高かったことがわかっています。

子どもが小さいうちは、お金以外のご褒美でも 彼らのやる気を刺激するようなものであればOKなのでしょう。

ただ同じ実験の中で、中・高校生以上に対しては、お金の方が効果的だったということです。

あ~、わかる。そりゃそーだ^^

小さいうちは物でごまかしがきくけど、大きくなるとやっぱり現金ですよね~。

お金のご褒美は一種の金銭教育になり得る

さらに、この実験には続きがあります。

実験対象者にお金の使い道をどうしているのか…という事後アンケートを取ったんですね。

その結果、ご褒美を得た子どもたちのほとんどはそのお金を無駄遣いせず、きちんと貯蓄に回すなど 堅実な使い方をしていたことが明らかになっています。

ここまで管理ができる子であれば、ご褒美にお金を与えることは良い金銭教育にもなりますよね。

これは性格差・個人差が大きいので、一概には言い切れませんが。

もらったお年玉をバーッと使ってしまうのなら、ご褒美にお金を与えるのはどうも…という人も少なからずいると思います。

このあたりの捉え方は千差万別ですよね。

自分の子供の性格を把握した上でどうすべきか、結論を出すのがいいでしょう。

ちなみに、「学力」の経済学著者はというと、金額や与え方を間違わなければ、お金はそんなに悪いご褒美ではないと言っています。

ご褒美を上手に使えれば「勉強が楽しい」と「堅実な金銭感覚」が得られる。

これもまた然りなのです。
 
 
 
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