
最近、生ごみ堆肥に興味を持ち、勢いで作った納豆ぼかし↑ に続き、発酵米ぬか作り第2弾に着手しました。
次に作るときはにおわないほうがいいな~・・・ということで、今回はバイオダルマを使って発酵米ぬか作りにトライしました。
バイオダルマで発酵米ぬか作り
バイオダルマというのは有用土壌菌である「ダルマ菌」入りの 堆肥とぼかしの特性をもった微生物肥料です。
ダルマ菌は植物の根毛を守る働きがあるため植物は栄養の吸収がよくなり、同時に土壌改良の効果により連作障害を緩和したり、土を団粒構造にするすぐれものです。
多くは家庭菜園をやってる方が使われてるのですが、私はこれをバラを中心としたガーデニングに利用しようと思って、買ってきました。
そのまま庭に使ってもいいのだけど、発酵させてパワーアップさせて使いたいので 今回はバイオダルマで発酵米ぬか作りにトライしました。
【1日目】材料を混ぜて土のう袋に仕込んでみた(室外・無加温)
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バイオダルマに米ぬかと水を加えて混ぜ合わせてみました。まずはお試しに5リットルほど。
水、バイオダルマ、米ぬかの比率は 0.5対1対2くらい。
バイオダルマはまったくいやなにおいがなく、さらさらの状態なので、米ぬかと混ぜ合わせるのも、水を入れてこねるのもとても楽でした。
土のう袋に入れたところ、温度は外気温と同じ12度でスタート。
前回の納豆ぼかしは、お昼ころ作ってその日の夕方まで発熱反応がなかったので え!?なんで?失敗!?・・・と心配したのですが、翌朝はホカホカしていて湯気が上がるほどでした。
今回もそんな感じかな・・・作って3時間たっても反応なしなので。
こういった土壌菌や微生物というのは紫外線や熱に弱いので、発酵温度が70度とかに上がると死んでしまいますが、ダルマ菌は80度くらいまで耐えるということです。
発酵が順調に進むかどうかは気温に左右されるので、問題は12月のこの寒さ。
丸1日様子を見て、発酵が進まないようなら 納豆ぼかしのときと同様に トロ箱の中に湯たんぽを入れます。
今はよーく混ぜた状態のため塊はなくて しっとり・さらさらの手触り。
こんなにさらさらなのが納豆ぼかしのときみたいにコロコロの塊になっていくのか!?今の段階ではちょっと信じられない気がします。
【2日目】全然温度が上がらないので湯たんぽ導入
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1日経過後の温度は外気温と変わらない約10度。
納豆ぼかしのときと同様に、60度のお湯をいれた湯たんぽを土のう袋の上に置いてみました。
変化が見られないのは温度だけで、よく見ると 最初のさらさら状態から小さな団粒が少しずつ現れ始めたのがわかります。
発酵温度は土壌菌の種類によりまちまちなので、温度が上がらない!と心配する必要はなさそうです。
粒の塊ができているということは、だるま菌が動いている証拠なので、しばらく様子を見守ります。
【3日目】大きな塊(コロニー)ができた
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外気温と内部の温度はほとんど同じですが、塊が大きくなりました。
【4日目】ほんの少し温度が上がってきました
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ようやく内部の温度が外気温を超えました。20度くらいの低温ですけど。
中身はあまり変わりがないです。
ゆっくりじっくり発酵が進むのを待つとします。
【5日目】発酵は順調に進行中。とうとう45度になった!
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今朝、土のう袋を開けたとたんに、ふわ~っと湯気が上がりました。
室外温度は10度で、発酵米ぬかの温度は45度。
いよいよ本格的に発酵が始まったようです。
ちなみに、2日目から夜のみ60度の湯たんぽを入れていました。
昨日までは朝には湯たんぽが水になってましたが、今朝はほんのりと温かさが残っています。
中身の状態はほとんど変わりがありませんが、湯気が立ち上るのがうれしい。
この画像では湯気がよくわからないのが残念ですが、ほっかほかなのです。
1日目に私の鼻では軽いぬかのにおいだけで「ほぼ無臭同様」に感じていた「米ぬか×バイオダルマ」のにおいですが、発酵が始まった今は独特の発酵臭があります。
納豆ぼかしのときほど強くないですが、米ぬかが発酵した「ぬか臭」というか、湿っぽい感じのにおいがします。
私的には不快なにおいではありません。
【6日目】無加温でも60度で発酵中!冬でもそれほど過保護にする必要なしと悟った
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発酵米ぬかが昨日からホカホカしっぱなしで、湯たんぽも温かさをキープしていまして、今朝の発酵温度は驚きの60度!
中身はあまり変化はないですが、こんなに温度が上がったことにびっくりです。
どこまで温度が上がるかわからないですが、ダルマ菌は80度くらいまでは問題なし。
ただ、その他の菌体は70度近くになると死滅してしまうと思うので、この発酵米ぬかはやはりだるま菌主体になりそうな気がします。
さて、明日の朝は何度になっているのか!?
このバイオダルマとは別に、実はもうひとつ土のう袋で発酵米ぬかを作っているんです。
小鳥のフンから芽を出した木が育っているプランターがあるんですが、とにかくすこぶる元気でぐんぐん生長していて。
その木の株元を見たら、冬に落葉した葉っぱがいい塩梅に腐葉土化されています。
プランターの土も団粒化しているので、おお~!もしかしたら、これにはすごくいいこの地域の土着菌がたくさんいるんじゃない!?と思い、その土を使って発酵米ぬかを作りました。バイオダルマの発酵米ぬか作りを開始した翌日です。
湯たんぽはひとつしかないし、こちらはバイオダルマと違ってお金がかかってない元ダネだし…まあ、うまくいかなくてもいいやと思いながら仕込んだんですが、無加温でもまったく問題ないってことがわかりました。
どういうことかというと、土のう袋を段ボール箱の中に入れておいただけなのに、ちゃんと自力で45度まで上がってホカホカし始めたからです。
なんだ・・・氷点下にでもならない限り、菌ちゃんたちを保温してあげなくても大丈夫なのか^^;
さらに面白いなと思ったのは 菌によって、発酵時の香りもいろいろなんだということ。
このプランターの土はバイオダルマのときとほとんど同じ割合で米ぬかを混ぜているのですが、あまりぬかみそくさいにおいがしないんです。
まあ、米ぬかを使っているのでぬかの香りはあるにはあるのですが、そこに少しアルコールのような軽い香りが混ざっているような・・・でも全然いやな香りではなくて、意外とさっぱりした感じの甘い香りです。
タキイ種苗のバイオダルマとバイオコダルマ
私は今後もたくさん使う予定があるので15キロの「バイオダルマ」にしましたが、こんなに要らない方には1キログラムのバイオコダルマがあります。
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